8月29日のニューヨーク外国為替市場は、ドル・円が4営業日ぶりに反落、ユーロ・ドルが続伸、ユーロ・円は小幅ながら4日続伸しました。
**ドル・円**
* 米長期金利の上昇などを手掛かりに円売り・ドル買いが先行。
* 23時発表の8月米消費者信頼感指数が予想を下回り、米長期金利の低下とともに一転ドル売り優勢に。
* アジア時間の安値146.31円や前日の安値146.28円を下抜けて一時145.67円まで値を下げた。
**ユーロ・ドル**
* 米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが先行。
* 米労働指標が予想を下回り、米FRBによる追加利上げへの警戒が薄らぐと全般ドル売りが優勢に。
* 主要通貨に対するドルの値動きを示すドルインデックスは104.36の本日高値から103.37の本日安値まで一転下落した。
**ユーロ・円**
* ドル円の上昇につれた買いが入ると一時159.06円の日通し高値を付けたものの、米経済指標の下振れをきっかけにドル円が急落するとユーロ円にも売りが出た。
**ビットコイン**
* 代表的な暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは急伸。
* 対ドルでは一時2万8137ドル前後、対円では410万円台まで大きく値を上げた。
* 「ワシントンの連邦高裁ではこの日、判事3人で構成するパネルが米国初のビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を退けた米証券取引委員会(SEC)の決定を覆す判断を下した」との報道をきっかけに、ビットコインを買う動きが広がった。
**重要用語の解説**
* 米長期金利:米国の10年以上の期間にわたって返済される債券の利息。
* ドル・円:米国ドルと日本円の為替レート。
* ユーロ・ドル:欧州連合(EU)の通貨ユーロと米国ドルの為替レート。
* ユーロ・円:欧州連合(EU)の通貨ユーロと日本円の為替レート。
* ビットコイン:代表的な暗号資産(仮想通貨)である暗号資産。
* 暗号資産:ブロックチェーン技術を用いて、取引記録を管理する電子的な通貨。
* ビットコイン上場投資信託(ETF):ビットコインに投資する投資信託。
* 米証券取引委員会(SEC):米国の証券取引を管轄する政府機関。
**その他**
* ドル売り優勢となった要因は、米労働指標の予想下振れに加え、米7年債入札が堅調で、長期金利がさらに低下したことも挙げられる。
* ユーロ高ドル安となった要因は、米FRBによる追加利上げへの警戒が薄らぐとドル売りが優勢になったことに加え、ユーロ圏の経済成長回復への期待からユーロ買いが優勢になったことが挙げられる。
* ビットコインが急伸した要因は、米国初のビットコイン上場投資信託(ETF)の申請を退けた米証券取引委員会(SEC)の決定が覆されたことによる。