2023年10月11日のニューヨーク外為市場

2023年10月11日のニューヨーク外為市場は、FRBの利上げ軌道を睨む展開となりました。

  • ウォラー米FRB理事、ボスティック米アトランタ連銀総裁、コリンズ米ボストン連銀総裁がイベントや講演を予定しており、発言に注目。
  • 米財務省が10年債入札を予定。
  • FRBが連邦公開市場委員会(FOMC)(9月19-20日開催分)議事要旨を公表。

市場では、FRB高官の一部がタカ派姿勢を緩和したことで、利上げ終了の思惑が強まり、金利低下に伴いドル売りが強まりました。しかし、米9月生産者物価指数(PPI)が予想を上回ったことや、ボウマンFRB理事がインフレ抑制で追加利上げが必要になる可能性があると発言したことで、利上げ観測が再燃し、ドル売りが一段落しました。

FRBは、9月19-20日開催のFOMCで利上げを見送りましたが、追加利上げの可能性は完全には除外していません。

用語解説

  • 利上げ:中央銀行が政策金利を引き上げること。
  • タカ派:インフレ抑制を重視し、積極的な利上げを主張する立場。
  • ハト派:景気への影響を重視し、緩やかな利上げを主張する立場。
  • ドル売り:ドルを売って他通貨を買うこと。
  • ドル買い:ドルを買って他通貨を売ること。

今後の見通し

明日12日に予定されている消費者物価指数(CPI)の結果次第では、利上げ観測が再燃し、ドル買いが再開する可能性があります。

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