今夜のニューヨーク為替市場

本日のニューヨーク為替市場は、以下の要因で動意付く展開か。

  • 日本時間21時台に発表される米経済指標(ADP全米雇用報告、4-6月期米国内総生産(GDP)、コアPCE)
  • 前日発表の米経済指標が弱く、ドル売りが優勢となったこと
  • 時間外で米2・10年債の利回りが上昇したものの、戻りも限られていること

重要用語の解説

  • ADP全米雇用報告:民間雇用者数(企業規模問わず)の増減を示す指標
  • GDP:一定期間の国内総生産(国内で生産された財貨・サービスの総額)
  • コアPCE:消費者物価指数(CPI)から食品とエネルギーを除いた指標

分析

ADP全米雇用報告は、7月分では予想から大きく上振れたが、8月は19.5万人増と3月以来の20万人割れが見込まれている。4-6月期のGDPは前期比年率2.4%とコアPCEは3.8%と速報値からは変わらない見込み。

米経済のソフトランディング(景気を急激に冷やさずに物価上昇を抑えること)見通しに変化を与えるような結果となるか注視したい。

また、ADP発表前には8月独消費者物価指数(CPI)速報値が発表される。こちら前年比6.0%予想と2022年3月以来の水準まで鈍化見込み。もし5%台に入り込むようであれば、欧州中央銀行(ECB)の次回会合への思惑に影響してきそうだ。

予想

ADP全米雇用報告と4-6月期のGDPが予想通りであった場合、ドルは小幅に下落する可能性がある。コアPCEが予想を上回った場合、ドルは下落する可能性が高い。

独消費者物価指数(CPI)速報値が5%台に突入した場合、ユーロは上昇する可能性がある。

タイトルとURLをコピーしました