15日のニューヨーク外国為替市場の為替相場
- ドル円
- 終値は147.85円と前営業日比38銭程度のドル高水準。
- 東京時間に伝わった「植田日銀総裁の発言と市場解釈にギャップがある」との報道が意識され、米10年債利回りが上昇すると円売り・ドル買いが優勢に。
- 米経済指標は強弱入り混じる内容となったが、NY時間は147円台後半でのもみ合いに終始。
- ユーロドル
- 終値は1.0657ドルと前営業日比0.0014ドル程度のユーロ高水準。
- 前日のECB定例理事会をきっかけにユーロ全面安となったが、週末を控えたポジション調整目的の買いが優勢に。
- ラガルドECB総裁の発言も買い戻しを促し、日通し高値を付けたが、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、引けにかけては1.0657ドル付近まで下押し。
- ユーロ円
- 終値は157.58円と前営業日比61銭程度のユーロ高水準。
- ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、前日にユーロ全面安となった反動が出た。
- ラガルドECB総裁の発言を受けて、ECBの利上げ打ち止め観測がやや後退したとの指摘もあった。
専門用語の解説
- 米10年債利回り
- アメリカ国債の10年物の利回り。アメリカの長期金利を示す指標。
- 米経済指標
- アメリカの経済状況を示す指標。
- ECB定例理事会
- 欧州中央銀行が定期的に開催する会議。
- ポジション調整
- 保有している通貨の数量を調整すること。
- 利下げ
- 中央銀行が行う、金利を下げること。
- 利上げ打ち止め
- 中央銀行が行う、金利の引き上げを停止すること。
考察
- ドル円は、東京時間に伝わった「植田日銀総裁の発言と市場解釈にギャップがある」との報道を受けて、円売り・ドル買いが優勢となった。
- ユーロドルは、週末を控えたポジション調整目的の買いが優勢となった。
- ユーロ円は、ドル円の上昇につれた買いが入ったほか、前日にユーロ全面安となった反動が出た。
今後の為替相場は、米経済指標やECBの金融政策の動向など、様々な要因が影響してくると予想される。