23日のドル・円相場と市場予想の解説
- 23日の欧米外為市場では、ドル・円相場が底堅い値動きを予想されている。
- 米国の長期金利の低下が続く場合、ドル売りが先行する可能性があり、前日と同様に影響を与えるかもしれない。
- ただし、パウエルFRB議長が週末の講演で引き締め姿勢を継続するとの思惑があり、このためドル売りは後退する可能性がある。
前日の市場動向とドルの推移
- 前日の取引では、欧米の長期金利が市場の手がかりとなった。
- ドイツなどの金利の低下によりユーロ売りが先行したが、一方で米国の10年債利回りも低下。
- この影響を受けてドル売りが強まり、主要通貨が支えられた。
- ユーロ・ドルは一時1.0830ドルまで下落した後、下げ渋る展開となり、ドル・円は146円10銭台から145円後半に失速した。
本日の市場見通しと重要イベント
- 本日のアジア市場でも米国の長期金利の低下でドル売りが続いたが、日経平均株価の反発により円売りがドルを下支えした。
- 海外市場は今週後半の重要なイベントを見据えての展開が予想される。
- 今晩の米国製造業PMIは、50を下回る予想がありつつも、前回より改善していると見られている。
- この結果が金融引き締め方針を後押しし、金利上昇やドル高を促す可能性がある。
- 一方、パウエル議長の講演では、インフレ抑止に前向きな姿勢が維持されるとの見方が広がっており、全般的にドルは売りづらい状況が考えられる。
ドル・円相場の展望
- ドル・円相場においては、下値の堅さが意識されるであろう。
今日の欧米市場の予定
- 17:00 ユーロ圏・8月製造業PMI速報値(予想:42.7、7月:42.7)
- 17:00 ユーロ圏・8月サービス業PMI速報値(予想:50.5、7月:50.9)
- 17:30 英・8月製造業PMI速報値(予想:45.0、7月:45.3)
- 17:30 英・8月サービス業PMI速報値(予想:51.0、7月:51.5)
- 21:30 カナダ・6月小売売上高(前月比予想:0.0%、5月:+0.2%)
- 22:45 米・8月製造業PMI速報値(予想:49.0、7月:49.0)
- 22:45 米・8月サービス業PMI速報値(予想:52.0、7月:52.3)
- 23:00 米・7月新築住宅販売件数(予想:70.4万戸、6月:69.7万戸)
- 23:00 ユーロ圏・8月消費者信頼感指数速報値(予想:-14.5、7月:-15.1)