**1日のニューヨーク外為市場でドル・円は、144円45銭から146円29銭まで上昇し、146円24銭で引けた。**
* **ドル買い・円売り**
* 米8月雇用統計で失業率の上昇や賃金鈍化が明らかになり、労働市場のひっ迫緩和がさらに証明されたため、米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利上げ観測が後退し、金利低下がドル売りに拍車をかけた。
* その後に発表された8月ISM製造業景況指数や8月製造業PMI、7月建設支出が予想を上回り、利上げ観測が再燃した。金利が上昇に転じ、ドル買いが再開した。
**ユーロ・ドルは、1.0882ドルから1.0772ドルまで下落し、1.0775ドルで引けた。**
* **ユーロ売り・ドル買い**
* 米8月雇用統計の結果を受け、ユーロの買いが先行。しかし、その後の米経済指標の発表で、ドル買いが再開し、ユーロ売りに拍車がかかった。
**ポンド・ドルは、1.2713ドルから1.2577ドルまで下落した。**
* **ポンド売り・ドル買い**
* 英中銀の9月の金利据え置き観測を受けたポンド売りが上値抑制した。
**ドル・スイスフランは、0.8795フランから0.8864フランまで上昇した。**
* **ドル買い・スイスフラン売り**
* 米経済指標の発表で、ドル買いが再開し、スイスフラン売りに拍車がかかった。
**解説**
* **ドル買い・円売り**
* ドル買いとは、ドルを買うこと。
* 円売りとは、円を売ること。
* ドル買い・円売りが行われると、ドルの価値が上昇し、円の価値が下落する。
* **米8月雇用統計**
* 米国の雇用状況を示す統計。
* 失業率の上昇や賃金鈍化は、労働市場のひっ迫緩和を示唆し、FRBの追加利上げ観測を後退させる。
* **ISM製造業景況指数**
* 米国の製造業景況を示す統計。
* 予想を上回った場合、景気回復が続いていることを示唆し、FRBの追加利上げ観測を再燃させる。
* **製造業PMI**
* 米国の製造業景況を示す統計。
* ISM製造業景況指数と同様に、景気回復が続いていることを示唆する。
* **7月建設支出**
* 米国の建設支出を示す統計。
* 予想を上回った場合、設備投資が活発化していることを示唆し、FRBの追加利上げ観測を再燃させる。
* **英中銀**
* イギリスの中央銀行。
* **金利据え置き**
* 金利を変更しないことを指す。
* **ドル買い・スイスフラン売り**
* スイスフランは、安全資産として認識されているため、米経済指標の発表で、ドル買いが再開すると、スイスフラン売りに拍車がかかりやすい。