ドル円:市況解説

22日のニューヨーク外国為替市場での動向について、・・・

1. **ドル円の動向:**

– ドル円は、米国の10年債利回りがわずかに低下した影響で、145円台後半で上値が重い展開となった。
– 今後の東京外国為替市場では、米10年債利回りの4.32%台での伸び悩みやジャクソンホール会合の控えが影響し、動きづらい展開が予想される。

2. **ジャクソンホール会合とドル円:**

– 今週の最重要イベントである25日のジャクソンホール会合でのパウエルFRB議長の講演が控えている。
– ドル円は、この会合を前にして、米10年債利回りの動向に振られる展開が続いている。

3. **為替相場と国内政府発言:**

– 今週、ドル円は146円台まで上昇し、日本の通貨当局のドル売り・円買い介入への警戒感が高まっている。
– しかし、今週は鈴木財務相や神田財務官からの円安牽制発言は見られず、ジャクソンホール会合に向けて静けさが広がっている。

4. **日銀の発表と債券市場:**

– 日銀は前日、7月の刈り込み平均値を発表し、前年比で3.3%上昇した。これは2001年以降の最高値である。
– また、日本国債10年物利回りも上昇基調にあり、本日の債券市場の動向にも注目が集まる。

5. **パウエルFRB議長の発言と市場の警戒感:**

– パウエルFRB議長は過去の記者会見で、金融政策についての柔軟な姿勢を示してきた。
– しかし、ジャクソンホール会合ではタカ派的な見解が予想されており、これにより米10年債利回りが4.3618%前後まで上昇した。

6. **自然利子率と景気指標:**

– パウエルFRB議長は自然利子率について、正確な水準は分からないと述べていたが、ニューヨーク連銀の警戒感がある。
– 7月の消費者物価指数(CPI)が前年比+3.2%へ上昇し、失業率が3.5%へ低下していたことも、9月会合での追加利上げへの警戒感を高めている。

7. **米国債利回りの上昇と指摘:**

– 米10年債利回りの上昇は、米国債の売りが影響しているとの指摘がある。
– シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループの「フェドウオッチ」によると、FOMCが利下げに転じるのは来年6月以降であり、高金利水準が続く可能性を示唆している。

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