世界経済の見通し

2023年10月23日

世界経済の見通し

今週は、欧州中央銀行(ECB)やカナダ銀行が金融政策決定会合を開催するほか、米国では7-9月期国内総生産(GDP)速報値や9月PCEコア価格指数などの重要指標が発表される。

ECBやカナダ中銀は政策を据え置く見通し

ECBは、インフレ率が高止まりしているものの、景気減速の懸念も強まっていることから、政策金利を据え置く見通し。カナダ中銀も、インフレ率が目標を上回っているものの、労働市場の回復が続いていることから、政策金利を据え置く見通し。

英国では雇用関連指標に注目

英国では、雇用関連指標に注目が集まる。一部英中銀の政策委員が賃金の伸びの急速の鈍化を指摘しており、雇用減速の兆しが見られると、英中銀の利上げ休止観測にポンド売りが優勢となる可能性がある。

米国では経済、インフレ指標に注目

米国では、7-9月期GDP速報値や9月PCEコア価格指数などの重要指標が発表される。7-9月期GDPは前期の+2.1%から4%台の成長と21年10-12月期以来の大幅な伸びに跳ね上がる見通し。PCEコア価格指数の9月分は一段の伸び鈍化が予想されている。

中東情勢の緊迫化や政局混乱も懸念

また、中東情勢の緊迫化がさらに深刻化する可能性や、政局混乱も懸念される。

全体的な見通し

全体的な見通しとしては、欧米では景気減速の懸念が強まっており、金融政策の引き締めが進む見通し。また、中東情勢の緊迫化や政局混乱もリスク要因となっている。

スケジュール

  • 10月25日(火):ECB定例理事会
  • 10月26日(水):カナダ銀行金融政策決定会合
  • 10月28日(金):米国7-9月期GDP速報値、9月PCEコア価格指数

用語解説

  • ECB:欧州中央銀行
  • Pドル:カナダドル
  • GDP:国内総生産
  • PCE:個人消費支出
  • インフレ:物価の上昇
  • 利上げ:金利を引き上げる政策
  • ブラックアウト期間:金融政策の公平性を保つため、FOMC開催前の一定期間、FRB高官が発言やイベントを控える期間
  • 中東情勢:中東地域の政治や経済情勢
  • 政局混乱:政治情勢の不安定化

以上、ご参考になれば幸いです。

タイトルとURLをコピーしました