市況解説:ドル円

22日午後の東京外国為替市場でドル円は下値が堅い。15時時点では146.08円と12時時点(146.07円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。「植田日銀総裁と岸田首相が会談予定」との報道を受けて、円安抑制への警戒感から一時145.85円まで下値を広げたものの、植田日銀総裁が「為替相場の変動についての議論は特にない」と述べたことで、146.11円前後まで反発した。

ユーロドルは伸び悩み。15時時点では1.0906ドルと12時時点(1.0907ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。米10年債利回りが上げ幅を縮小したことで、一時1.0917ドルまで上値を伸ばしたものの、1.0900ドルに控えている本日のNYカットオプションが上値を限定的にした。

ユーロ円は15時時点では159.31円と12時時点(159.32円)と比べて1銭程度のユーロ安水準だった。ドル円の下押しに連れて、一時159.19円まで下値を広げた後、下げ渋る展開となった。

以下、各通貨の詳細な解説です。

* ドル円

ドル円は、15時時点では146.08円と12時時点(146.07円)と比べて1銭程度のドル高水準だった。午前中は、米10年債利回りの上昇を受けて、ドルが買われた。しかし、午後からは、「植田日銀総裁と岸田首相が会談予定」との報道を受けて、円安抑制への警戒感から、ドル円は下落した。その後、植田日銀総裁が「為替相場の変動についての議論は特にない」と述べたことで、ドル円は反発した。

* ユーロドル

ユーロドルは、15時時点では1.0906ドルと12時時点(1.0907ドル)と比べて0.0001ドル程度のユーロ安水準だった。午前中は、米10年債利回りの上昇を受けて、ユーロが売られた。しかし、午後からは、米10年債利回りが上げ幅を縮小したことを受けて、ユーロドルは反発した。ただし、1.0900ドルに控えている本日のNYカットオプションが上値を限定的にした。

* ユーロ円

ユーロ円は、15時時点では159.31円と12時時点(159.32円)と比べて1銭程度のユーロ安水準だった。午前中は、ドル円の下押しに連れて、ユーロ円も下落した。しかし、午後からは、ドル円が下げ渋ったことを受けて、ユーロ円も下げ渋る展開となった。

本日の東京外国為替市場は、ドル円が下値が堅く、ユーロドルとユーロ円が伸び悩む展開となりました。ドル円の下値堅さは、米10年債利回りの上昇を受けて、ドルが買われたことに加え、「植田日銀総裁と岸田首相が会談予定」との報道を受けて、円安抑制への警戒感から、ドル円が下落したためと考えられます。ユーロドルとユーロ円の伸び悩みは、米10年債利回りの上げ幅を縮小したことを受けて、ユーロが反発したためと考えられます。ただし、1.0900ドルに控えている本日のNYカットオプションが上値を限定的にした。

明日の東京外国為替市場は、米10年債利回りの動向と、日銀の金融政策が注目されます。米10年債利回りが上昇すれば、ドルが買われ、ドル円が下落する可能性があります。日銀が金融緩和政策を継続すると発表すれば、円が買われ、ドル円が上昇する可能性があります。

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