2023年9月20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果
- 政策金利を据え置き(5.25-5.50%)
- 追加利上げの可能性を維持
- インフレ率の目標達成までの道のりは長いとの見通し
- 経済はソフトランディングするとの見通し
解説
- 政策金利:米国の中央銀行であるFRBが金融政策を決定する際に設定する金利。
- 追加利上げ:現行の政策金利を上昇させること。
- ソフトランディング:景気悪化を引き起こすことなくインフレとの戦いに勝利すること。
詳細
- FRBは、20日のFOMC会合で、政策金利を据え置くことを全員一致で決定した。市場予想通りの結果となった。
- 声明文では、インフレ率が依然として高水準にあることを認めつつも、経済活動は堅調に推移していると指摘。今後の金融政策については、「今後の経済と金融の動向次第」との文言を引き続き使用し、追加利上げの可能性を維持した。
- パウエルFRB議長は、記者会見で「インフレ率の目標達成までの道のりは長い」と指摘。追加利上げの可能性と、状況によっては据え置く可能性も示した。
- FRBは、最新の9月経済予測で、2023年のGDP成長率を前回予測の1.0%から2.1%に、2024年の失業率を前回予測の4.1%から3.8%に引き上げた。一方、2023年のコアPCEインフレ率は前回予測の3.9%から3.7%に引き下げた。
今後の見通し
FRBは、追加利上げの可能性を維持しているものの、声明文やパウエル議長の記者会見からは、景気への影響を慎重に判断する姿勢がうかがえる。今後は、インフレ率の推移や経済活動の状況を注視しながら、金融政策を決定していくとみられる。