2023年9月28日 8:00 JST
27日のドル・円相場
- 東京市場:148円86銭から149円15銭まで上昇
- 欧米市場:148円98銭まで下げた後、一時149円71銭まで上昇し、149円64銭で取引終了
28日のドル・円相場の見通し
- 主に149円台で推移か
- 米長期金利の上昇を意識してドル売りは縮小する可能性がある
専門用語の解説
- 政府資金を一時的に手当てする法案:政府機関の運営に必要な資金を、一時的に確保するための法案
- 新会計年度:政府の予算を計上する期間。米国では毎年10月1日から翌年9月30日までの1年間
- 一部政府機関の閉鎖:政府機関の予算が確保できないために、政府機関の一部が業務を停止すること
考察
27日のドル・円は、東京市場で上昇し、欧米市場で下落した後、再び上昇して取引終了となりました。本日のドル・円相場は、主に149円台で推移する見通しです。
米長期金利は27日、2.77%まで上昇しました。米長期金利の上昇は、ドルの価値を高める要因となります。そのため、28日のドル・円相場は、米長期金利の上昇を意識してドル売りは縮小する可能性があると考えられます。
一方、米国政府機関の閉鎖のリスクは、ドル売りを誘発する要因となります。米国議会で政府資金を一時的に手当てする法案が可決・成立する見通しは薄いため、一部政府機関の閉鎖のリスクは高まっています。そのため、28日のドル・円相場は、一部政府機関の閉鎖のリスクを警戒する動きも出るかもしれません。
なお、市場参加者の多くは月内につなぎ法案の可決・成立を予想しているため、ドル・円相場は、149円台で推移する見通しです。