**ドル円の動向**
– 17日午後の東京外国為替市場で、ドル円は上値が重い動きを見せています。
– 17時時点では146.22円と、15時時点の146.31円に比べて約9銭程度のドル安水準です。
– 欧州勢が市場に参入すると、ドル売りが入り、その影響でドル円も上値が重くなっています。
– 欧州通貨に対してのドル売りが強まり、ドル円も小幅に弱含みし、日通し安値の146.20円に近づいています。
**ユーロドルの動向**
– ユーロドルは比較的強い動きを見せています。
– 17時時点では1.0880ドルと、15時時点の1.0873ドルに比べて約0.0007ドル程度のユーロ高水準です。
– アジア時間にユーロドルは弱含んでおり、欧州勢が値ごろ感から買いに参入しています。
– ユーロドルは一時的に1.0885ドル近辺まで強含み、小高い動きを示しています。
**ユーロ円の動向**
– ユーロ円はもみ合いの状態です。
– 17時時点では159.09円と、15時時点の159.09円とほぼ同水準です。
– 中国株式市場が上昇すると、ユーロ円も一時的に買い戻しが入り、159.30円近辺まで上昇しています。
– しかし、欧州株が全面安で始まったため、ユーロ円は方向感を見せずにもみ合っています。
**円安の影響と受け止め方**
– 為替市場での円安の影響について、市場関係者の受け止め方が変化しています。
– 通常、円安は輸出企業の利益を押し上げるポジティブな面があるが、現在の相場環境では、海外勢が資産を売却する動きやその他の需給要因が悪材料として警戒されている。
**日経平均と株価動向**
– ドル建てでみた日経平均は、20日移動平均線に近づく動きを見せています。
– この移動平均線は、投資家の平均的な買いコストを示す指標であり、これを下回ると株価の下落が強調される可能性があります。
– 株価は、ドル建てではすでに3日前にこの移動平均線を下回っており、下げ足が早まっています。
**海外勢の投資動向**
– 海外勢は4月から6月第1週までに日本株を7.9兆円買い越しており、その後も一部売り越す週があるものの、買い越し累計は8.4兆円と高水準に保たれています。
– 短期筋を中心とする先物市場では、同期間に2.4兆円の買い越しとなり、調整が進んでも1.7兆円の買い越し状態です。
**円安の側面と市場の意識**
– 円安に対するネガティブな側面が意識されており、円安を肯定的に受け止める雰囲気が薄れつつあります。
– 輸出企業にとっても、円安は原材料や部品の輸入コストを増加させる可能性があり、交易条件の悪化が懸念されています。
– 最終需要が強くない業界では、円安メリットが期待ほど現れておらず、売り上げの伸びが限定的であるために円安の恩恵を受けにくいとの見方が広まっています。
**日本経済と株価の見通し**
– 日本経済はデフレから脱却して成長フェーズに入りつつあり、その期待感が根強いです。
– ファンダメンタルズ面を重視する投資家にとっては、現在の状況が買い場となりうるという意見も存在しています。