2023年10月3日のニューヨーク外為市場の概況
3日のニューヨーク外為市場では、ドル・円が150円を突破する場面もあったが、その後は当局の円安是正介入警戒感から円買いが強まり、148円台で引けました。
主な要因
8月JOLT求人件数が予想を下回らず、労働市場の底堅さが示されたことで、FRBの追加利上げ観測が強まり、長期金利の上昇に伴うドル買いが加速。
当局の円安是正介入警戒感から円買いが強まった。
ユーロ・ドル
ユーロ・ドルは、ECBのレーン氏の追加利上げ示唆で上昇したものの、その後はドル買いに押され、1.0468ドルで引けました。
ユーロ・円
ユーロ・円は、ユーロ・ドルの下落に伴い、154円台で引けました。
その他
ポンド・ドルは、1.2054ドルで引けました。ドル・スイスは、0.9201フランで引けました。
用語解説
JOLT求人件数:アメリカの民間雇用者数が前月比で増減したかどうかを示す指標の一つ
FRB:アメリカ連邦準備制度理事会
ECB:欧州中央銀行
レーン氏:ECBのエコノミスト
円安是正介入:日本銀行が円安を是正するために行う為替介入
結論
3日のニューヨーク外為市場では、ドル・円が150円を突破する場面もあったものの、その後は当局の円安是正介入警戒感から円買いが強まり、148円台で引けました。今後も、FRBの利上げ動向や円安是正介入の可能性などが、外為市場に大きな影響を与えると考えられます。