2023年9月21日のドル・円相場
- 147円台で推移
- 米長期金利の上昇で底堅い
- 日銀金融政策決定会合の結果判明を待つ
21日の米国債市場
- 10年債と30年債の利回り上昇
- 2年債利回り低下
- イールドカーブのスティープニング
21日の欧州中央銀行(ECB)とスイス国立銀行(SNB)
- 政策金利据え置き
- 日本との金利差拡大の思惑後退
- 円買い
22日開催の日銀金融政策決定会合
- 金融政策現状維持の見込み
- 円売り強まる可能性
解説
- ドル・円:米ドルと円の為替レート。
- 米長期金利:米国の長期国債の利回り。
- イールドカーブ:短期金利から長期金利までの利回りの変化を表す曲線。
- スティープニング:イールドカーブが急勾配になること。
- 金融政策:中央銀行が金利や通貨供給量などを調整して、経済を安定させるための政策。
- 金融緩和策:中央銀行が金利を低くしたり、通貨供給量を増やしたりして、経済を刺激する政策。
まとめ
21日のドル・円相場は、東京市場で148円台で推移し、欧米市場では147円台まで下落しました。本日22日のドル・円相場は、主に147円台で推移する見込みです。米長期金利の上昇がドルを支え、日銀金融政策決定会合の結果判明を待つ状況です。
21日の米国債市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)の金利引き締めが予想以上に長期化するとの懸念が消えていないため、10年債と30年債の利回りが上昇しました。一方、2年債利回りは株安を意識して低下し、イールドカーブのスティープニングが観測されました。
21日は英中央銀行とスイス中央銀行が政策金利の据え置きを発表しており、日本との金利差拡大の思惑は後退したことから、ポンドやスイスフランに対する円買いが観測されました。なお、本日開催の日銀金融政策決定会合では金融政策の現状維持が決定される見込みです。金融緩和策の早期修正期待はひとまず後退し、円売りが強まる可能性があります。