2023年9月21日のNY為替市場のドル円見通し
- 米新規失業保険申請件数と米景気先行指標総合指数に注目
- 米新規失業保険申請件数:予想22.5万件、前回22万件
- 米景気先行指標総合指数:予想前月比▲0.5%
- ドル円は高値警戒
- 本邦通貨当局のドル売り・円買い介入の可能性に注意
- ボリンジャー・バンドの+2σ付近(148.75円)を警戒
解説
- 米新規失業保険申請件数:米国の失業者数を示す指標。
- 米景気先行指標総合指数:米国の景気動向を示す指標。
- ボリンジャー・バンド:価格変動の幅を示す指標。
まとめ
21日のNY為替市場のドル円は、米新規失業保険申請件数と米景気先行指標総合指数を注視しながら、高値警戒となるでしょう。
米新規失業保険申請件数が予想を下回る強い数字だった場合は、9月の雇用統計への期待感が高まり、11月のFOMCでの利上げ観測を高めることになります。また、米景気先行指標総合指数が予想を上回る強い数字だった場合は、米経済の堅調さが意識され、ドル円の上昇圧力となるでしょう。
一方、ドル円はFOMCでのタカ派的スキップを受けて年初来高値を更新しており、本邦通貨当局のドル売り・円買い介入の可能性には警戒しておきたいところです。昨年の本邦通貨当局のドル売り・円買い介入は、ボラティリティー抑制を名目に実施されましたが、介入実施の目安は、ボリンジャー・バンドの+2σ付近でした。本日の+2σは、148.75円付近にあり、149円台を窺うような局面では警戒しておきたいでしょう。