週末の環境認識:ドル円

来週のドル円相場見通し

  • ドルは上げ渋りか。米FRBによる金融引き締めは継続されるが、市場参加者は150円レベルを視野に入れた日本政府・日本銀行による為替介入を警戒。
  • 注目材料は米インフレ関連指標。8月CPIは前年比+3.6%、同コア指数は+4.3%程度と予想。コア指数が市場予想を上回った場合、ドル売り・円買いを抑制する可能性。
  • 小売売上高やNY連銀製造業景況感指数、ミシガン大学消費者信頼感指数も材料視。市場予想を上回った場合、FRBの引き締め方針を後押しする材料となり、ドル高が見込まれる。
  • ただし、円安が急速に進行する局面では、日本政府から円安けん制が相次ぐ。実際に円買い介入が行われる可能性は低いものの、投機的なドル買い・円売りはやや縮小する可能性がある。

予想レンジ:145円50銭-149円00銭

解説

  • 米FRB:アメリカの中央銀行。
  • 金融引き締め:金利を上げ、お金の価値を下げる政策。
  • 為替介入:政府が自国通貨を買い支える政策。
  • インフレ:物価が上昇すること。
  • CPI:消費者物価指数。物価の総合的な指標。
  • コアCPI:食品とエネルギーを除いた消費者物価指数。
  • 小売売上高:小売店の売上高。
  • NY連銀製造業景況感指数:ニューヨーク連銀が製造業に行う景況感調査。
  • ミシガン大学消費者信頼感指数:ミシガン大学が消費者に行う信頼感調査。

まとめ

来週のドル円相場は、米インフレ関連指標の動向に注目が集まる。コアCPIが市場予想を上回った場合、ドル高・円安が進む可能性がある。ただし、円安が急速に進行する局面では、日本政府による円安けん制が相次ぐと予想される。

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