以下のようになります。
9月8日(金)の為替市場ポイント
- ドル・円
- ドル買い縮小の可能性
- 米長期金利の低下を受けてリスク選好的なドル買いは縮小する可能性がある。
- ウィリアムズ総裁の発言を受けて市場の追加利上げ期待は若干高まったが、インフレ抑制の思惑は消えていないため、長期金利は一時上昇したものの、取引終了時点にかけて反落した。
- ユーロ・円
- ユーロ売り優勢
- ユーロ圏の景気後退懸念が強まっている。
- ユーロ圏の4-6月期GDPの下方修正やドイツの景気後退懸念にユーロ売りが優勢となった。
- ポンド・円
- ポンド売り優勢
- 英住宅価格の低迷深刻化で景気見通しが悪化、英中銀の追加利上げ観測緩和でポンド売りが優勢となった。
解説
- 米長期金利
- 米国の10年国債の利回り。
- 米経済の成長見通しやインフレ動向を反映する指標とされる。
- 米長期金利が上昇すると、ドル買い圧力が強まる。
- 米長期金利が低下すると、ドル売り圧力が強まる。
- リスク選好的
- リスクを取ってでもリターンを求める投資行動のこと。
- 金利が上昇するなど、景気拡大やインフレ期待が高まると、リスク選好的傾向が強まる。
- 逆に、金利が低下するなど、景気後退やデフレ期待が高まると、リスク回避的傾向が強まる。
- ウィリアムズ総裁
- ニューヨーク連銀の総裁。
- 米連邦準備制度理事会(FRB)の12人の理事の一人。
- 追加利上げ
- フェデラルファンド金利を引き上げることを指す。
- インフレ抑制を目的として、FRBが実施している。
- 利上げ終了時期
- フェデラルファンド金利の引き上げを終了する時期のこと。
- 市場では、2023年末頃になるとの見方が有力。
- 物価見通し
- 今後の物価の動向に関する予想のこと。
- 米国の物価見通しは、インフレ抑制を重視するFRBの政策判断に大きな影響を与える。