今週の東京株式市場

今週の東京株式市場は、値動きの荒い不安定な相場展開が想定されています。
特に、週前半は、米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、ボラティリティーが高まりやすいと思われます。
弱い地合いの中で、日経平均は、心理的節目の2万7000円や、昨年来安値(2万6954円81銭:2021年8月20日)への接近が警戒されます。
一方、FOMC通過後は、材料出尽くし感から、急落、あるいは、「押し目買いが入る。」との期待もあるようで、波乱含みとなりそうです。

日経平均の予想レンジは、2万6900円―2万7900円

21日の東京株式市場では、日経平均は、前営業日比250円67銭(0.90%)安の2万7522円26銭と反落しました。
米連邦準備理事会(FRB)が、金融政策の正常化へ舵を切る中、米長期金利の上昇を嫌気した、グロース株売りの流れが日本株にも波及しました。
週間では602円(2.14%)下落し、テクニカル的には、三角持ち合いを下抜けて『調整局面入り』を示唆する格好となりました。

市場の関心は、25─26日に開催されるFOMCに向いています。
3月利上げ開始の観測が強まる中、パウエルFRB議長の記者会見に注目が集まります。
インフレ圧力が高まる中、景気に配慮したコメントがあると、市場に安心感が広がりやすいと思います。
ただし、逆に、景気の回復を犠牲にしてまでも、インフレ退治に躍起になるようであれば、市場は、急落も免れないでしょう。

タイトルとURLをコピーしました