週末の環境認識:ドル円

2023年8月25日のニューヨーク外国為替市場は、ドル円、ユーロドル、ユーロ円ともに続伸しました。

ドル円は、前営業日比61銭程度のドル高水準の146.44円で終了しました。

**ドル高要因**

* 米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を下回ったことによる円買い・ドル売り
* パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演によるドル買い

**ドル高の詳細**

午前中は、米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を下回ったことが伝わり、円買い・ドル売りが先行しました。円は145.73円と日通し安値を更新しました。

午後は、パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演が伝わり、米金利が上昇したことからドル買いが優勢となりました。ドルは146.63円と昨年11月以来約9カ月ぶりの高値を更新しました。

**ユーロドルは、前営業日比0.0014ドル程度のユーロ安水準の1.0796ドルで終了しました。**

**ユーロ安要因**

* 米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を下回ったことによるユーロ買い・ドル売り
* パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演によるドル買い

**ユーロ安の詳細**

午前中は、米ミシガン大学消費者態度指数確報値が予想を下回ったことが伝わり、ユーロ買い・ドル売りが先行しました。ユーロは1.0842ドルと日通し高値を付けました。

午後は、パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演が伝わり、米金利が上昇したことからドル買いが優勢となりました。ユーロは1.0766ドルと欧州時間に付けた日通し安値に面合わせました。

**ユーロ円は、前営業日比37銭程度のユーロ高水準の158.03円で終了しました。**

**ユーロ高要因**

* ドル円の上昇によるユーロ買い
* 米国株相場の上昇を背景としたリスク・オンの円売り

**ユーロ円の詳細**

午前中は、ドル円の上昇に伴い、ユーロ買いが入り、157.66円から158.03円へ上昇しました。

午後は、米国株相場の上昇を背景としたリスク・オンの円売りが入り、158.25円と日通し高値を更新しました。

**総評**

ドル円は、米ミシガン大学消費者態度指数確報値の予想下回りによる円買い・ドル売りが先行しましたが、パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演によるドル買いが優勢となり、大幅に上昇しました。

ユーロドルは、米ミシガン大学消費者態度指数確報値の予想下回りによるユーロ買い・ドル売りが先行しましたが、パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演によるドル買いが優勢となり、ユーロ安となりました。

ユーロ円は、ドル円の上昇によるユーロ買いと、米国株相場の上昇を背景としたリスク・オンの円売りにより、大幅に上昇しました。


**株式・為替評論家としての見解**

パウエルFRB議長のジャクソンホール会議での講演は、年内の追加利上げを示す内容でした。これにより、ドル高圧力は強まりました。

一方、ユーロ圏の景気不安から欧州中央銀行(ECB)の追加利上げ観測が後退する中、ユーロ安圧力は強まりました。

今後は、米経済の景気動向やインフレ率の動向、ECBの金融政策方針など、さまざまな要因が為替相場に影響を与えると考えられます。

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