1. ドル円の動向
- 昨日のニューヨーク外国為替市場で、ドル円は続伸した。
- 143円前半で伸び悩んだが、NY午後に米株・米長期金利の低下幅縮小の動きも支えに143.49円まで日通しの高値を更新。
2. 欧州株とユーロドルの動き
- イタリア政府が銀行に超過利潤税を課すことを承認した報道で、イタリア株中心に欧州株が軟調な動き。
- ユーロドルは一時1.0929ドルまで下落。
3. ユーロ円の動き
- ユーロ円は20時30分過ぎに156.35円まで安値を更新。
- 米国株の下げ幅縮小の動きも支えに157円前半に持ち直した。
4. ドル全体の動き
- ニューヨーク外為市場で、ドルが全面高。
- 低調な中国の貿易統計を受けて、人民元や豪ドル、ニュージーランドドルなどが下落。
- ドルが安全資産としての投資妙味が高まった。
5. 中国の貿易統計と影響
- 中国税関総署が7月の貿易統計を発表。
- 輸出は前年比14.5%減少、輸入は同12.4%減少。
- 予想を上回る減少で、輸出は2020年2月以降で最大の落ち込み。
6. ムーディーズの格付けと影響
- 格付け会社ムーディーズが米国の銀行の信用格付けを引き下げ、一部の主要行も引き下げ方向で見直しの対象とした。
7. 為替市場の専門家のコメント
- バノックバーン・フォレックスのチーフグローバルストラテジスト、マーク・チャンドラー氏のコメント。
- 中国と日本の低調なデータ、米銀格下げがリスク心理への影響を指摘。
- 為替市場では成長見通しに対する懸念が現れており、一部の通貨が対米ドルでアンダーパフォーム。
8. 通貨の動向とオフショア人民元
- オフショア人民元が一時7.2514元と5週間ぶり安値。
- その後0.5%安の7.235元。
9. 豪ドルとニュージーランドドルの動き
- 豪ドル/米ドルは一時0.6497米ドルで安値。
- ニュージーランドドルも約2カ月ぶりの安値を付け、0.6035米ドル後、0.6063米ドル近辺で推移。
10. 他通貨の動向と経済指標への注目
- ドル/円は0.7%高の143.40円。
- 英ポンド/ドルは0.3%安の1.2745ドル。
- ユーロ/ドルは0.4%安の1.0957ドル。
- スウェーデンクローナとノルウェークローネも対ドルで急落。
- 10日に発表される7月の米消費者物価指数(CPI)と、9日には中国インフレ指標に注目。
11. 為替市場の展望
- ドル円は株と日米金利動向を注視しながらの動き。
- 米7月消費者物価指数(CPI)の発表に注目。
- 米FRBと日銀の金融政策の動向に不透明感あり。
- 中国のCPI・PPI指標の影響も注視。