米1月CPI、ディスインフレの証拠示さず

2024年2月14日

米1月CPI、ディスインフレは幻想!FRBの予想通り、目標達成は険しい道のり

1. 期待外れ!1月CPIは伸び拡大、ディスインフレへの道は険しい

1月米CPIは、市場予想を裏切り、前月比+0.3%と伸びが拡大しました。前年比では+3.1%と、12月比で改善は見られたものの、FRBの目標とする2%には依然として遠い水準です。

2. 食料品、居住費が上昇!家計を圧迫

特に、食料品は前月比+0.4%と2倍の伸びとなり、家計を圧迫しています。居住費も+0.6%と上昇し、家計への負担はさらに重くなります。

3. コア指数も予想外に上昇!FRBの警戒は続く

FRBが注目するコア指数も、前月比+0.4%と予想外に上昇し、昨年5月以来最大の伸びとなりました。前年比では3.9%と、12月と同水準を維持しており、FRBの警戒は続くでしょう。

4. 市場は利下げ予想を修正!FRBの予想に近づく

今回の結果を受け、市場は従来6回の利下げを予想していたのを4回弱に修正しました。これは、FRBの予想に近づいたことを意味します。

5. 今後の注目ポイント:PPI、コアPCE

今後のインフレ動向を探るうえでは、PPIやコアPCEがさらに重要となります。これらの指標もFRBの目標達成の道のりが険しいことを示す可能性が高いでしょう。

用語解説:初心者向け

  • CPI: 消費者物価指数。家計が購入する代表的な商品やサービスの価格の変動を調査し、指数化したもので、インフレ率を算出するために用いられる。
  • コアCPI: 食料品やエネルギーを除いたCPI。変動が大きいため、インフレ率の基調を把握するために用いられる。
  • PPI: 生産者物価指数。企業が生産した商品やサービスの販売価格の変動を調査し、指数化したもので、卸売物価指数とも呼ばれる。
  • コアPCE: 個人消費支出物価指数。個人消費支出に含まれる商品やサービスの価格の変動を調査し、指数化したもので、PCEデフレーターとも呼ばれる。
  • ディスインフレ: インフレ率が低下している状態。
  • FRB: 米連邦準備制度理事会。米国の金融政策を決定する機関。
  • ドットプロット: FOMC参加者が予想する政策金利の将来の推移を示した図。

※投資判断はご自身の責任で行ってください。

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