2023年9月27日10時15分現在
ドル円の今後の見通し
- 26日のドル円は、東京市場で148円71銭から149円19銭まで上昇。欧米市場では148円76銭まで下げた後、149円10銭まで反発し、149円07銭で取引終了。
- 本日27日のドル円は主に149円を挟んだ水準で推移か。米長期金利の下げ渋りを意識してドルは底堅い動きを保つ可能性がある。
ドル円の推移の要因
- 米ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、「米国経済がソフトランディングする可能性を60%、そうでない可能性を40%とみている」と表明。
- カシュカリ総裁は、米連邦準備制度理事会(FRB)が意義のある利上げを必要とする可能性は40%あるとの見方も伝えている。
- カシュカリ総裁は、金利をあと0.25ポイント引き上げ、その後は政策金利を長期間据え置くことが妥当であると考えているようだ。
今後の見通し
- 29日発表の8月コアPCE価格指数は前年比+4%を下回る可能性があるが、市場予想を上回った場合、株安・ドル高の相場展開となる可能性がありそうだ。
解説
- ドル円:米ドルと日本円の為替レート。
- 東京市場:日本時間の午前9時から午後5時までの取引時間。
- 欧米市場:日本時間の午後5時から翌日午前9時までの取引時間。
- 米長期金利:米国の10年物国債の利回り。
- ソフトランディング:経済成長を維持しながらインフレを抑制する金融政策。
- 意義のある利上げ:0.5%以上の利上げ。
- コアPCE価格指数:米国の消費者物価指数(CPI)から、変動の激しい食品とエネルギーを除いた指数。
上記の点を踏まえて、ドル円の今後の見通しをまとめると、以下のとおりです。
- 米長期金利の下げ渋りを意識して、ドルは底堅い動きを保つ可能性が高い。
- 29日発表の8月コアPCE価格指数が市場予想を上回った場合、株安・ドル高の相場展開となる可能性がある。