1日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む見通しとされる。
米経済指標でISM製造業景況指数が好調でも、JOLT求人件数は伸びが鈍化すると予想され、ドルの上昇が抑えられる可能性がある。
ドルは高値圏にあり、日本の為替介入の警戒もある。
前日の取引ではユーロが一時的に上昇した後、月末の動きにより下落し、1.10ドルを割り込んだ。
一方、米長期金利の回復によりドルは買われ、ドル・円は一時142円60銭台に上昇した。
アジア市場では日経平均株価の上昇が円売りを促し、主要通貨は下落しづらい動きとなった。
今後の海外市場では米経済指標や欧米株式市場の動向が注目される。
米ISM製造業景況指数が50を下回れば不透明感が和らぐ可能性もあるが、JOLT求人件数の鈍化はドル買いの材料となり得る。
ドル・円は7月10日以来の高値圏にあるため、政府の円安けん制や国内債にらみの展開により円の動向が注目されるでしょう。