12日の欧州外国為替市場では、ドル円が本日高値を更新した。
- ドル円は、時間外取引の米10年債利回りが4.26%台へ低下した場面では弱含んだ。
- しかし、米消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えるなか、追加的な材料もなく方向感が出にくく、米長期金利が4.28%付近へ戻す動きを眺め下げ渋った。
- 東京タイム終盤につけた146.94円を上抜けやや勢いづくと、146.98円まで本日高値を更新した。
ユーロドルは戻りが鈍い。
- ユーロドルは、独10年債利回りが2.61%前後から2.63%台へ持ち直すと、一時1.0726ドル前後へ戻した。
- しかし、対円でドルが強含むと反発幅を縮めた。
ユーロ円は持ち直す。
- ユーロ円は、ユーロドルが下げ渋った動きに続き、ドル円が上値を伸ばすなか、寄り付き後に売りを強めた欧州株が下落幅を縮小したことで、157.19円まで下値を探ったところから、157.48円前後まで戻した。
解説
- 米10年債利回りは、米国の経済成長を示す指標の一つです。利回りが低下すれば、ドルの価値が下落し、円高につながる可能性があります。
- 米消費者物価指数(CPI)は、米国の物価上昇率を示す指標です。CPIが予想以上に高い数値となれば、米連邦準備制度理事会(FRB)がさらなる利上げを行う可能性が高まります。FRBによる利上げは、ドルの価値を高める可能性があります。
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)は、FRBの金融政策を決定する会合です。FOMCは、9月20-21日に開催される予定です。FRBが利上げ幅を拡大する可能性を警戒する動きが広がり、ドル高につながる可能性があります。
- 独10年債利回りは、ドイツの経済成長を示す指標の一つです。利回りが低下すれば、ユーロの価値が下落し、円高につながる可能性があります。
- 欧州株は、欧州の経済状況を示す指標の一つです。株価が下落すれば、ユーロの価値が下落し、円高につながる可能性があります。
以上、ご参考になれば幸いです。