インフレが経済に及ぼす悪影響に注意

今回は、2022年の大事な『考え方』についてお話したいと思います。

2022年はデフレではなく、インフレが、経済に及ぼす悪影響に注意しなければならないのではないかと考えています。
もちろん、今の物価上昇は、一時的なのかもしれないですね。
しかし、一時的なものと思っていて、「のん気」に構えていた、米連邦準備理事会(FRB)は、今や、一時的ではなかったと誤りを認めて、慌てて、テーパリングの前倒しや、さらには、その後の利上げまでを模索していますよね。しかも、4回も・・・

地球温暖化防止、長引く米中の対立。あるいは、独裁主義国家の台頭、という「環境変化」を考えると、これまでのように、なにがなんでも、効率性を追求して、「コストを抑えるというビジネスモデル」を続けることは、難しくなっていると思います。
それに、脱炭素社会の構築や経済安全保障のためのコスト拡大は、ますます、避けられなくなってきています。

日本の物価が、米国とまったく同じように上がってくるということはないとしても、1985年のプラザ合意以降、続いていた円高の流れも終わり、物価を取り巻く環境がデフレをもたらすものから、インフレをもたらすものに、構造的に変わってきている可能性は、否定できないのではないでしょうか。

少なくとも、所得があまり増えていない日本では、米国よりマイルドなインフレでも経済に与えるダメージが大きくなります。
デフレ脱却を推進してきた黒田日銀総裁も、円安が物価上昇を通じて家計所得に及ぼすマイナスの影響については、心配するようになっていますよね。

私は、今すぐに、これまでの「常識」だと言われていた経済の一連の流れが、今年から、徐々に変化して行くのではないかと考えています。
ネットの世界でも、「メタバース」という概念が、新しいステージに入りそうです。
リアルの世界とメタバースの世界の融合の始まり。脱炭素社会からやってくる、既存設備の不要化。

2045年には、『シンギュラリティ』の世界がやってくると言われています。
2022年は、色んな意味で、これまでの流れから、違った、新しい流れのスタートの年になるのではないでしょうか?
トレードにおいても、その点をしっかり踏まえて、チャートの流れの転換点をしっかり、見つめていかないと、勝てないような気がします。

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